海老取運河 2010年11月21日 LIFE ON BOARD@羽田D滑走路+京浜運河クルーズ

海老取運河は多摩川の派川である海老取川の河口部を
北側に延長した水域。


北側にある平和島運河との境界あたりには
首都高速の羽田可動橋がいまは道路としての役目を終え、
船の航行をじゃましないように身をねじった状態で固定されている。


海老取運河の西の陸側からは呑川の流れが注ぎこみ、
また北前堀と南前堀の2つの流れのない水面も接続している。
呑川河口から海老取運河


海老取運河の東は羽田空港の一部。
拡張を繰り返して4本の滑走路をもつまでに巨大化した羽田空港のうち、
運河の東側に隣接したこの部分がもっとも古くから飛行場だった区画。
海老取川の東岸にあった島の北を埋め立ててつくられた。


空港は、まちなかに置くのは用地面安全面でむずかしいけれど
まちから遠くに置くと使いづらいので、
どこに立地させるかが悩ましい施設。
1917年に羽田空港の全身、羽田飛行場が開港している。


そういえば海老取運河に注ぐ呑川も、
現在よりも北の旧呑川をとおっていた河道を直線的に海に導くよう
近代になってつくられた新しい川で、
呑川の氾濫防止を目的にするものらしい。


このあたりが、都市に必要だけど扱いのむずかしい設備を
引き取っていた区域だということか。